吉野川シンポジウム実行委員会
 
学級日誌
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第4回キャンプ 11月12〜13日(吉野川下流:第十堰北岸)
   
第3回キャンプ 10月8〜10日(吉野川支流:鮎喰川)
   
第2回キャンプ 8月19〜21日(吉野川上流:本山町)
   
第1回キャンプ 7月16〜18日(吉野川支流:穴吹川)
   
第5回研修 6月4・5日(直前ミーティングと研修)
   
第4回研修 5月21・22日(キャンプカウンセリング・川遊び)
   
第3回研修 5月3〜5日(実地研修)
   
第2回研修 4月16・17日(野外生活技術)
   
第1回研修 4月2・3日(川の学校のねらい・第十堰の遊学)
   
 
  スタッフが書いてるよ  
  第2回キャンプ 8月19〜21日
(吉野川上流:本山町)
   
  <1日目>
前日から設営をし、子どもを持ちうける僕らスタッフ。
早朝から起きだし朝食をほおばる。
1回目、雨の穴吹川から1ヶ月、また川ガキたちがやってくるのだ。
今回のキャンプ地は吉野川の上流、高知県にある地蔵寺川。
吉野川へと注ぐ支流のひとつだ。
そして、もう一つの遊び場は同じく支流の汗見川だ。
本番前の下見キャンプ、前日、当日の朝と下見はばっちり。
さて、今回は何をして遊ぼう。

集合時間より1時間も早く着いたのは‘けいた’。
いつものように大きな荷物と遊び道具を抱えて、やる気満々。
他にも現地集合の子どもが集まり1ヶ月ぶりの再会、なんだか照れくさいね。
徳島駅からのマイクロバスが道の駅に着く頃には、
キッチンから美味しそうな匂いが漂ってきます。
ご飯を食べてテント設営、着替えたら遊びミーティング。
遊びは沢山あるよ、どこで何がしたいかな!?

1日目の午後は通称‘学校前’に遊びに行った。
子どものお目当ては堰の下にうようよいる魚を‘突く’ことだ。
突き(モリ・ヤスを使っての漁)が禁止されている川が多いのに、
この辺りは「夏休みの子どもに限って」自由に魚を獲ることができる。
全国の漁協がこんな感じだったら好いのになぁ。

堰の上から見える魚は沢山!なんぼでも突けそう。
早速‘とっく’が突いた!・・・逃げられた。
魚も命がけ、そう簡単には捕まりません。
少し潜ると大きな魚が泳いでいます。
子どもも頑張って潜るけど、そこは魚のほうが上手。
まずは潜りの練習しなきゃ、かな。

一方、潜りが得意なスタッフ‘むーみん’はセル瓶に挑戦。
魚が集まるポイントに餌を入れたセル瓶を沈めます。
水流でほぐれた餌がほどよく流れて、魚がわんさか入る・・・
予定だったけど1匹も入らず。

突き、セル瓶と不漁の中、どうしても魚を獲りたい、
獲らせてあげたい‘たくや’。今度は釣りを始めます。
まもなく‘コウキ’が釣り上げた!
たくやは釣りを教えるのがうまいねぇ。
こうして、川の学校では晩ごはんのおかずが増えていくのである。

突きに飽きて堰のぼりをしていた‘けんちゃん’がカヌーに乗りたいと言う。
よし、学校前から上流に行ってみよう!
ゆるい流れをのぼって行くと、ウグイや鯉などが目の前を横切っていく。
けんちゃんも「おる、おる!」と興奮気味。
ここは地上からは入れない場所、両岸には緑が茂り、鳥達の姿も見られる。
カヌーから見える風景は、やはり一味違う。

晩ごはんを食べたら、講師による夜話。
今夜は、釣り名人の駒さんと野田さん。
「釣りが好きになると、仕掛けを作るのも楽しくなって、前の晩寝られない。」
「自分で作った仕掛けで釣ったら、もっと好きになる。」
「釣れたらうれしいし、おいしいって食べてくれたら、もっとうれしい。」
(釣った魚は、おやつになり、講師のおつまみになり、いつも好評)
「釣れなくても、どうやったら釣れるか考えるのがまた楽しい。」
子どもの中には、うなづく子もちらほら、もっともっと釣りバカが増える予感。

河原で聴く、校長のハーモニカ。
せせらぎとのコラボレーションもばっちりだ。
遊び疲れた子は、ここちよくなったのか、うつらうつら・・・。
後ろから見てたら夢の中でカヌーでも漕いでるみたい。
ハーモニカの音色とカヌーは夢の中でも相性が良いのかも。

<2日目>
ハンモックで寝る子ども朝起きると、バケツには大きなドンコ(カジカ?)が何匹も。
昨夜、女の子たちが浅瀬で寝ている魚を網で獲ったんだとか。
夜も魚を獲る。すっかり漁に目覚めたな。

午前中は亀岩に。ここは飛び込みのメッカみたいなところ。
毎年、何回飛んだかを競う子が出てくるんだけど、みんな数回飛んでおしまい。
それよりも上流で魚を突きたいと、どんどん川をさかのぼって行く。
でも、そんなに密集してちゃ魚が逃げていくよ・・・
やはり魚は獲れず、気がつくと鬼ごっこが始まっていた。
次回は本格的に潜りレッスンしたほうがよいな。

午後は本部前の地蔵寺川で釣り。名人の駒さんと一緒だ。
‘コウキ’は自前の竿と仕掛け、もちろん自分で仕掛けが作れる。
‘パン’も自分で仕掛けを作ってたようだ。でもすぐに飽きてドラム缶風呂へ。
こら、片付けは自分でしなさい!
‘ひなた’は駒さんの熱血指導!必ず釣れる!
釣り上げた時の、あのビビビっていう感覚がたまらないんだよね。
昼間の釣りにしては、みんなまずまずの釣果。
すぐに調理して、ほとんど自分たちで食べちゃったね。うまかった!

夕食後、焚き火をしているとスタッフ‘あさだ’が何やら持ってきた。
マシュマロだ!「いーなー」「ちょうだぁい!」と子どもたち。
でも、そう簡単にはもらえません。
「各自‘くし’を作ること!そしたらあげる。」
あ、みんな肥後の守で手を切るなよ!(少々ならいいけど)
自分で削ったくしでマシュマロを焼く。外はサクサク、なかとろ〜り。
この味、一生忘れない。
さらにこの後、串刺しの魚を焚き火で焼く少女たちが・・・
魚も自作のくしで焼いて食べる。なんかみんな、頼もしいぞ!


キャンプ地の朝の風景<3日目>
深夜の雨のせいでスタッフも子どもも寝不足ぎみ。
遊びミーティングも静かだ。
でも今日は最終日、午前中しかないから思いっきり遊ぼう!

あるスタッフは、女の子数人を連れて下流へ探検に。
ニゴイが沢山集まった‘巣’みたいなプールを発見!
小さな沢が流れ込んでいて、そこを登っても楽しそう。
本部前ではカヌー、ターザンロープ、そして恒例になりつつある
ヤッピーロープが大盛況。
上流の浅瀬では四つ手網を使った追い込み漁をする姿も。こっちも大漁?

私はカヌーでもっと上流へ。女の子3人とスタッフ‘わっきー’も一緒。
流れに逆らって進むのは難しいけど、まっすぐ進む練習には一番いいんだよ。
小さな落ち込みで、ちょっとスリリングなウォータースライダー体験。
「ちょっと怖かったけど楽しかった!」と女の子たち。
わっきーの顔は引きつってたけど・・・楽しんでもらえたかな?

もっと遊んでいたいけど、もう帰る時間。
思い出は日記に、遊び足りない気持ちは次回まで持っておいてね。
9月のキャンプ地は鮎喰川。またまた色んな遊びが待ってるよ!
楽しみにしててねー!
 
     
 
報告:さぶ(川の学校第11期スタッフ)