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レポート
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4期5回目キャンプ
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第5回キャンプ 11月20日〜21日(善入寺島)
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第4回キャンプ 9月18日〜20日(第十堰北岸)
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第3回キャンプ 8月20日〜22日(鮎喰川)
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第2回キャンプ 7月17〜19日(吉野川上流)
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第1回キャンプ 6月12〜13日(第十堰北岸)
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第5回研修 6月5・6日(直前ミーティング)
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第4回研修 5月14〜16日(同窓会にスタッフとして参加)
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第3回研修 5月1〜3日(吉野川カヌー川下りキャンプ研修)
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第2回研修 4月10・11日(野外生活技術・キャンプカウンセリング)
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第1回研修 3月27・28日(川の学校のねらい・第十堰の遊学)
第5回キャンプ 11月20日〜21日
台風のため延期!!
今年は台風に翻弄された川ガキキャンプだったが、ようやく無事、最終回を迎えることになった。日程が変更になったため1泊2日という短いキャンプだったが、それぞれがそれぞれの学びを得て卒業できたのではないだろうか。
1日目、善入寺島に来て早々ご飯を食べて、さぁカヌーツーリングだ。川の学校にはめずらしい全員参加で、約12キロ、川を下る。朝の寒さはどこへやら、陽射しがさんさんと降り注ぐ中、水のかけあいをしたり、夢中でカヌーをこいだり、カヌーに寝そべって空を眺めたりとみなそれぞれの楽しみ方である。
みんながひとつの空間を共有しながら違った楽しみ方をできる、そんなところにも川ガキらしさが現れているようで、なんだかうれしくなる。講師の野田さんや辰野さんもゆったりとそんな彼らを見守っているようだ。
ツーリングの後は屋台村だ。くじ引きで班を決め、班ごとにいろんな種類のご飯屋台を出す。「できたよー。」声を聞いて駈け付けても、大概がなくなっている。みんな、おいしいおいしいと言って食べてくれる。そんな声に応えようと、作り手の目も真剣だ。食べる方も、作るほうも、嬉々としている。
食べた後、みんなが10角テントの中に身を寄せ合って集まった。野田さんと辰野さんによる夜話である。野田さんは、カヌーで旅した川の写真をスライドにして見せてくれた。ユーコン川、アマゾン川等の有名どころからモンゴルやロシアの普段耳にしない名前の川まで、一つ一つ丁寧にその川での出来事や川の様子などを語ってくれた。身を乗り出して聞いている子もいて、未来の旅人を見た気がした。辰野さんは探検話をしてくれた。いつものように「コンドルは飛んでいく」の笛演奏もあった。河原で聞く笛の音はなんとも言えず体に染み込むようだった。
2日目、朝はフリープラン。釣りに行く子、河原で野球をする子、野田さんが持ってきてくれた雉を解体する子、竹笛を作る子、みんながそれぞれに善入寺島というフィールドを遊んだ。 昼ご飯を食べたらもう卒業式。1泊2日はやはり短い。野田さんから川ガキのアルバムと私たちスタッフから石の卒業証書が手渡された。
初めて会った時から半年。子供もスタッフもこの半年でずいぶんと逞しくなり、卒業を迎えた。これは、自分の人生の中に「川の学校」「吉野川」を持つ人たちがまた増えたということでもある。可動堰の問題、ダムの問題、家庭排水や産業排水による水の汚染の問題…問題が渦巻く「川」を、一人一人の心という、本当の草の根から変える動きがここから始まっているんじゃないか。帰っていく子供たちの背中を見ながら、この川の未来が楽しみになった。
報告:まさえ(川の学校第4期スタッフ)