吉野川シンポジウム実行委員会
 
学級日誌
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第5回キャンプ 11月6・7日(吉野川中流:善入寺島)
   
第4回キャンプ 9月18〜20日(吉野川支流:鮎喰川)
   
第3回キャンプ 8月20〜22日(吉野川支流:穴吹川白人の瀬)
   
第2回キャンプ 7月17〜19日(吉野川上流:土佐町)
   
第1回キャンプ 6月12・13日(吉野川下流:第十堰北岸)
   
第5回研修 6月5・6日(直前ミーティングと研修)
   
第4回研修 5月22・23日(キャンプカウンセリング・川遊び)
   
第3回研修 5月1〜4日(実地研修・同窓会)
   
第2回研修 4月17・18日(野外生活技術)
   
第1回研修 4月3・4日(川の学校のねらい・第十堰の遊学)
   
 
  スタッフが書いてるよ  
  第4回キャンプ 9月18〜20日
(吉野川支流:鮎喰川)
 
   
  第4回川の学校。今回のフィールドは鮎喰川。
ここでも今まで同様、いろんな遊びが楽しめます。
が!!
鮎喰川での一番目立つのはやはり飛び込み!しかも、こいつがかなり高いときてるから飛び込むのにもかなりの度胸がいります。
さて、今回は川ガキの中で一番、肝が座っているのは誰だ!?
川の学校の始まり始まり〜


1日目
現地集合の子供達が集合時間前に親に送られてやって来てスタッフ達と挨拶のハグを交わし親御さん達は心配そうな目で
「お願いします」
と言って後ろ髪を引かれる想いで去っていく。そんな親の想いとは裏腹に子供達は笑顔で荷物をそこらへんに放って川に駆け寄って行く。そんな光景も4回目かぁ、と思って見ていたらサブちゃんが
「ほら!まず、お米とぼろ布出して!」
と促している。前も言ってた気がするが気のせいにしとこう。
我先にと川に入っていく昼飯を食べ終えた子供が何やら顔に塗り初めた。何してるんだろうと覗くとミッキーやら迅の顔が黒い塗料でどこかの部族みたいになっている。炭を石にこすり、粉にして顔に塗りたくっていた。この時炭族は誕生して感染拡大を繰り返すのである。
炭族が誕生している間に他の子供は蜘蛛の子を散らすようにそれぞれの遊び場に我先にと川に入っていく。
飛び込みなんかでは高さを躊躇しない奴が大量発生。足を踏み出せないでいた子供もそれに押されるかのようにみんな飛び込んでいく。
「怖いけど、楽しい!」
我先にと川に入っていくとある子供が言った。そうやってまた崖を登っていくのである。矛盾してるなぁと思いつつ、あるスタッフは高さという恐怖に打ち勝てず飛び込まずに断念して子供達に「チキン!」とさげすまされることになった。
「子供達よ、どれだけ高い場所から飛んでも偉くなれるわけちゃうで、おぼえときや」

夜話が終わった後も子供達の活動は終わらない晩ご飯食べたあとの夜話が終わった後も子供達の活動は終わらない。
子供達の目を輝かさせたのは猪肉。一匹丸々皮が剥かれた状態でやってきた。たくやが
その間にも川と付き合う子供もいて夜釣りなんかでは少なからず釣果があった。ちぃなんかは手長エビを釣り上げるという珍プレーを披露。手長エビって釣れるんやな。
猪肉も焼いた。そん時に猪肉を味見と言って一口頂いたら子供からぶーぶーと文句が飛ぶ。フライングするともうそれ以上食べさせてくれないって。

2日目
実は昨日仕掛けていたぶっこみをあげにいく。何かかかってたらいいなぁ、と男4人が意気揚々と朝早くから出て行く。帰りは哀愁漂って帰ってきたそうな。
ご飯を食べたら朝っぱらから冷たい川に入っていく。カヌーをしているとミッキーがスラローム艇で苦戦している。皆がさっさっとスパーキーで上流に上がって行くのに対してクルクル回るミッキー艇。
「これ、むずかしい!あっち(スパーキー)のカヌーがええ!」
と言いつつも必死に漕ぐ姿を見て笑う僕とキッシー。これが父の気持ちだろうか。
しかし、上に行くとカヌーを降りて走り回る。皆と鬼ごっこしたり、岩の上でミッキーがリクエストに応えながらそれを模して飛び込む。愉快痛快ミッキーショー。しかし、テツドウはカヌーが上手いなぁ。
昼ご飯を食べたら、地元の方とガラ引き漁というのを子供達全員+スタッフ総出でします。ちちが何年か掛かって食べたサザエの殻を10メートルくらいのロープに10センチくらい間隔で繋いだロープを川底を叩きながら更に足踏みしながら四つ手網というまぁ、簡単にいうと網に追い込む漁です。
皆が進みだすと大きな波が迫ってくる様さぁ、行け!
と、皆が進みだすと大きな波が迫ってくる様。更に、川を見ると裸眼でも見えるほど魚が網のほうへ追い込まれているではないか!最後尾が網に到達したとこで網を引き上げる。
うわー!
と歓声があがる。その歓声の元にはまさに気持ち悪いくらい網に入った魚さかなサカナfish!
気持ち悪いくらい網に入った魚さかなサカナfish!主にドンコ、ヨシノボリ。さぁ、もう一回やろうか。と言っているのに
「まだ魚おる!」
と言って3ミリくらいの幼魚までバケツに入れる子供。
「それくらい逃がしてやろうや」
と言うと
「捕った魚は全部食べる!」
と言う。遂には一匹残らずバケツに入れてしまった。お兄ちゃんはもっと大きくなって美味しくなった魚が食べたいなという思いは届きそうになかったので言うのをやめた。
というのを3回程繰り返し気持ち悪い程バケツ一杯に入ったドンコらは晩ご飯になる事でしょう。
突然、2回目で行った秀明さんの写真教室の講評が始まった。アレックスや川ガキなどカメラのアングルが素敵なミッキーが1番ってほめられてた。
あとは、被写体を人や犬達に限らず、おにぎりをとったみとや、川の綺麗な水をとったみぃに、思い思いに自分の好きなものをとったのがいいって秀明さんも笑っていった。他の参加してない子供たちもまた写真教室をやってほしいって声が挙がってた。
さて、遊びだ遊び。
講師村瀬さん自ら「あんま釣り」というのを教えてもらいながら堰下で釣りをする。女の子2人に対し男スタッフ3人に講師1人という豪華過ぎる布陣。まぁ、どこぞの釣り班は男の子1人に対して姫野さん、まむしさん、こまさん、玄さんとかいう豪華過ぎる布陣もあったみたいやけど…
まぁ、そんな事はほっといてあんま釣りを開始。釣れんなぁと思っとったら子供達のほうが先に釣り出した。更に、ひかる、レオまでも釣れだす。それでも、釣れない俺。

晩ご飯に昼大漁に捕ったドンコらがかき揚げで出てきた。うん、上手い。
夜話には地元の方お二人のお話。ダイナマイト漁やらドカン漁、昔はもっと鮎が登ってきとってな、と笑いながらもどこか哀愁を残した表情で語っていた。
しかし、夜はふけていくのに無限の体力を持った子供達は焚き火を囲ったり、十角の中ではゆうとやら途中出場のヤッピーの怖い話が繰り広げられていた。
体力0になった子供達は子供同士枕にする者。スタッフを枕にする者。みづきなんかはたいこを枕にしてた。

3日目
最終日。
またもぶっこみをあげにいく。5人に増えた男達はまたも哀愁漂って帰ってきた…
さぁ、遊び尽くさんと子供達が川に入っていく。堰下で僕達は突きをする。諸事情により、スタッフはヤスを持たず、焚き火係…ではなく突いた魚を料理する係。拓海とハルがバシバシ鮎を突く。それをその場の焚き火で焼いて食べる。キッシーが愚痴をこぼす。
「ハル、他の突いてよ」
どうも、諸事情により放送できないらしい。放送禁止遊魚と言うらしい。しかし、ハル、拓海は両雄は気にせずバシバシ鮎を突く。うーん、すごい。
迅が突けん!と憤慨しそうだ。寒いとテツドウが焚き火にあたりにくる。そして、拓海、ハルが突いた鮎をみんなでいただく。拓海に至っては下流のほうへ遠くへ行ってもわたるのため。と言って一匹の鮎を持ってきてくれた。嬉しい事にこっちが照れくせぇよ。
集団で行動すると人々を襲いかねん勢い炭族ゆうみなら子供でもいけるんじゃない?突きしたら?
とおちょくっていたりしたら上流から炭族がやってきた。これは恐ろしい。奴らは集団で行動すると人々を襲いかねん勢いだ。
時間は経つのが早く感じる。昼ご飯の時間。
食べたら別れはすぐそこ。食器を片付けてテントもたたんで…
バスに乗って手を振り
ヤスケが
「鮎喰川っ!」
と泣きマネをしながら叫んでいたのがおかしい。


しかし、次は最終回。善入寺島は騒ぎ放題!君たちは立派に川ガキとして卒業できるのか!?
次回!川の学校、最終回!
〜川ガキよ、永遠なれ!〜
乞うご期待!!
 
     
 
報告:わたる(川の学校第10期スタッフ)